road to “winter lights”

Sample_Flyer_winterlights_outline2のコピー
12月14日、15日の2Days。
坂本美雨さんと内田輝さんの音楽がこの盛岡で。

winter lights 2
美雨さんのうた声と内田さんのクラヴィコード 。
その静かで優しい調和は、それぞれの内側に灯る仄かなランプの在処に辿り着くための道しるべ。
岩手の冬の始まりが温かいものになる二日間のご案内。

美雨さんは「盛岡というと、まず冬の川沿いの凛とした空気、澄んだ光が真っ先に浮かびます」と。
そして内田さんとのクラヴィコードとの演奏については「自分たちもお客さまも、
一人ひとりがどんどん意識が内側に入っていって、深く潜っていくのだけれど、
その先は暗くなくて仄かなランプが灯っている。
それがきっと本当の自分、何も無くても満たされているような状態のような気がします。
そういうところに行けたらいいな、という願いもあります」とおっしゃいます。
内田さんも「フラットな心で仄かなランプに向かっていきたいですね」と。

お二人は過去にも盛岡で何度も演奏をしてくださっていますが
このお二人だけでの組み合わせは初めてのこと。
しかも内田さんは5回目の盛岡で初めてクラヴィコードを弾いてくださいます。

内田さんとお会いしたのは2015年5月が最初。
FOLKLOREがまだAOKI,hayato と haruka nakamura という名前で活動していたころ
このお二人にゲストで内田さんがサックスで参加したのが初めての盛岡です。
ライブが進んでいき、ちょうど夕暮れ時。青木さんとharukaさんの音楽に内田さんが会場後方から
そっとサックスで加わってきた時の静かだけど心揺さぶられる衝撃と、そして美しさ。
岩手県公会堂21号室でいろのみとの「星巡り」と題したこのライブ、とても印象に残っています。

次は2017年2月。
cartaでの内田さんとharukaさんのDUOでcartaで演奏してくださった時。
静かな冬の夜の音楽を集まった方々と分け合った時間。
内田さんのお話が響きました。
その時のこと、ぜひ読んでいただけたらな、と思います。

内田輝+haruka nakamura 「冬夜の響き」終了しました

そして2018年3月。
FOLKLORE(青木さん、harukaさん、内田さん)と坂本美雨さんの岩手銀行赤レンガ館。
ここで初めて美雨さんの歌を聴くこととなりました。
FOLKLOREと美雨さんと。盛岡らしい透き通る冷えた空気との調和は素晴らしいものでした。
美雨さんのうた声についての評判は耳にしたり目にしたり、ラジオでお話しされる声からも
それはそうだろうと思っていましたが。
実際に目の前で聴く美雨さんの歌声はわたしの想像を軽く超えてきました。
美雨さんはこの時はゲストでしたので「もっともっと美雨さんが歌っている歌を聴きたい」という気持ちが叶い
2018年の12月に再び美雨さんはおおはた雄一さんとのDUO「おお雨」で盛岡へ。
羽を広げたお二人が、空間ごとわたしたちを旅に連れて行ってくれるような音楽の時間でした。

2019年の3月も坂本美雨with田辺玄、青木隼人、内田輝、haruka nakamuraとして内丸教会公演がありました。
出会いと再会、しばしの別れ、旅立ち。集まったたくさんの星々が交差し、あの時あの場所に居たみんなが
「旅を続けよう、進んでいこう」と思ったはずです。

今年の締めくくりにも美雨さん、内田さんの音楽を聴けることが嬉しいです。
サックス奏者でもあり、調律師でもある内田さん。
「自ら楽器を作り、音を調律し、音楽家であること。この流れを大事にして世界を観たいと思っている」
とおっしゃいます。その通り、今回は内田さんが制作したクラヴィコードを弾いてくださいます。
いつか聴いてみたいなと待ち望んでいた内田さんのクラヴィコード 。
そして美雨さんに恵まれたうた声と、美雨さんにしか作れないうたの泉。
(美雨さん、TOKYO FMのラジオ番組「dear friends」から流れる話し声からもその声の美しさは伝わってきますが
実際に歌う美雨さんを見て聴くと驚きますよ)

過去の演奏会のどれとも違うものになるかと思いますし、それぞれに持っている音楽も違いますが
ひとたび一緒に音を合わせ、生まれる音楽に立ち会えることはほんとうに嬉しいこと。
繊細な音色や調和にみんなで耳を傾けるような演奏会になるかと思います。
その時に集まっている人たち、季節、天気も影響し合ってその時だけの音楽になることの楽しさと、
巡り合わせの妙をぜひ体感していただきたいなと思います。

12/15carta公演は満席となっております。
12/14内丸教会公演は引き続きチケットを販売中です。
お取扱は桜山の六月の鹿と、内丸のcartaにて。

2019.11.29|お知らせ

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