CD「guitar solo#1」「guitar solo#2」青木隼人

「guitar solo#1」「guitar solo#2」 青木隼人

aokisolo1and2

青木さんとの出会いについては、いつでも誰かに聞いてもらいたい話。

何かで見かけてこの人の音楽を聴いてみたいと思って調べたら、首都圏のいくつかのお店で
手に入ることがわかり
当時東京在住で親しくしていた文筆家の木村衣有子さんに
「西荻のギャラリー「FALL」に行って青木隼人さんという方のギターのCDを2枚買ってきてほしい」
と頼んだことから始まります。
なんとなく通信販売で申し込むのに気が進まなくて、衣有子さんにお頼みしたのですが
今となってはなんて厚かましいお願いをしたんだろうと笑ってしまいます。

その後このCDはお気に入りのものとなって、店の一日を見守ってくれることが多くなりました。
2009年だったか2008年だったか、ある日の夕暮れドアを開けて入ってきたお客さま。
cartaでの時間を静かにゆっくり楽しんでくださってるようでした。
少しお話した時に「音楽の青木です」とおっしゃいました。
音楽の。音楽の?青木さん?
ちょっと待ってください、もしかしたらこの青木さんですか?
店にあった青木隼人さんの2枚のCDを差し出すと、その青木さんでした。
聞けば、岩手に行く用事があると当時吉祥寺にあったroundaboutの小林さんに話したら
「cartaという喫茶店があるよ」と教えてもらっていらしたとのこと。
その日は一緒に晩御飯を食べてたくさん話をして、そして今に至ります。

2007年リリースのこの2枚。録音は2002年〜2005年。
静かなアコースティックギターだけの音楽です。
solo#1は春夏を、solo#2は秋冬をイメージしていると聞いたことがあります。
青木さんのCDは他にも何枚かありますし(cartaでも販売しております)それぞれの良さがあります。
あの1枚も、あの1枚も好きなものですが、この2枚をあらためて聴いた時に
「ああ帰ってきた」と思います。
「その時その場に漂う粒子」をそのままギターの響きにのせて
時空を超えて今ここにその粒子がひろがって、やがて消えて行くような感覚。
そんな、やすらぎと儚さを併せ持っている演奏だと気づいてはっとします。
そしてまた繰り返し聴くのです。
いつ終わったか気づかないくらいに。

「guitar solo#1」「guitar solo#2」青木隼人 2160円(税込)

2017.02.10|棚にあるもの

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