cartaの棚展のお知らせ トートーニー「1・2・100ピース vol.6」at carta

cartaでの棚展のお知らせです。

NKT9600のコピー

トートーニー「1・2・100ピース vol.6」
2017年10月5日木曜日から10月24日火曜日
水曜休み
作家在店日10月8日日曜日

トートーニーははきものと革もののブランド。
つま先からひざまでの「toe to knee」からトートーニー。
日常生活に寄り添う革ものをつくっています。
この革ものをつくる際の大事な行程の裁断。

裁ち落とすときに出来る、楽しいおまけのような形の革をそのままに。
革にあるキズやスジ、ペンの跡もそのままに。
トートーニーの機知もそのままに。
そんな美しい革ものたちがcartaの棚に並びます。

ぜひ足をお運びくださいませ。

以下、トートーニーのHPより
1・2・100ピース 展への想いが綴られています。

「トートーニーは2012年より、はきものと革ものを1ピース、2ピースの少ないパーツと行程で
 製品設計しています。
 食肉の副産物としての革をできるだけ廃棄せず何か別の形に変えることを模索しながらも
 生産と同時に生まれる裁ち落としは増えていく一方でした。

 2015年、1ピース・2ピースで出来る製品と、その生産ラインでは避ける大きなキズ・スジ・
 検品時につけるペン跡がそのままの裁ち落としを3種類のパーツに裁断後、つなぎ合わせた新たな一枚の革とした
 「1・2・100piece」展を行いました。

 その後半年に一度開催する中で、マットボックス、スツールカバーなどサイズリクエストを
 頂くようになりました。

 2017年より、自社だけでなく産業内で生まれる裁ち落としも使用し、ご希望サイズでご注文いただけるよう
 規格化いたします。

 プロダクトラインとは異なる、成育時にできた傷を含めた素材で、暮らしに寄り添うものを形に
 できましたら幸いです。」

 

わたしがトートーニーの革ものと初めて出会ったのは秋田のまど枠、一枚の革で作られたスリッパ。
その発想とフォルムの美しさと簡潔さに一目惚れでした。
なのに「好きだけどでも」と理由をつけて心にフタをしました。

その後ほどなくして開催された2014年秋田での「さんかく座」で主宰の神田沙耶香さんと会うことができました。
初めて見たときのように「いいな」と思いました。
なのにやっぱり「好きだけどでも」と理由をつけて心にフタをしました。

そしてやってきた2015年、盛岡でのエントワイン。
長年愛用していた布の小銭入れがとうとう限界にきたということもあり、ようやくトートーニーの小財布を自分の毎日に加えることに。

ものを新しく買って自分の毎日に加えること。
好きだな、いいなと思っても、実際に使えるお金の問題とか、まだ使えるものを持っているからとか
ものを買うということは人それぞれの速度があり、タイミングもあるはず。
「買ってみないと始まらない」とはわかるけれども、売り側にも買う側にも便利な理由ははあまり好きではありません。
そして「どうせ買うなら長く使えるものを」「使いやすいものを、機能性に優れたものを」
そんな風に思いすぎて、ものとの出会いを全然楽しめない時期もありました。

今思うと、ものを買うことに腑に落ちない色々を持っていて、意地を張っていたのかもしれません。
「買う」ことはしていなかったけれど、作られる製品から放たれる簡潔な美しさとユーモアと
気立ての良さ、本気の感じ。ずっとずっと気になっていたトートーニー。

財布を探している時に小財布を目にして、実際に手にとってみて。
ゴムを外して、財布を開いて傾けて、小銭をザザーッと滑らせて、そしてまたゴムをかけて手のひらで握って歩く。
そんな一連を想像をして「この財布からお金を出したら楽しいだろうな」と思ったのが忘れられません。

これを使ってみようと決めたことで「財布とはこういうもの」という固定観念から離れたんだなと思いました。
使って2年経ちますが、この財布を出してお金を払うことの楽しさは続いています。
最近はこんな風に、自分の感覚に変化が生まれるものに惹かれます。
「こうだ」と思っていた自分を「え、こういうのもいいんだ」と思わせてくれるものとの出会い。

昨年のエントワインではトートーニーの靴がお目見え。
神田さんがやりたいこと、本気がますます形になっていてわたしはほんとうに感動しました。

いろんな事情や状況を併せ呑んで「買わない」「今は買えない」ことを選んでいても、そういう出会いは
やってくるんだなと思っています。

固定観念をゆらゆらさせてくれたトートーニー。
製品を作るだけでなく、そこに至るには生きものから食肉をもらい、その副産物としての革があることや
その革の行方や使いみちについて、神田さんは前を向いて考えています。
今回の展示では、トートーニーの製品を生産する時に生まれる裁ち落としの革を使った、プロダクトラインとは
異なるマットやボックスやバッグなどを主にご紹介いたします。

パーツは3種類、6×6㎝、9×9㎝、12×12㎝の大きさがあり、このパーツをつなぎ合わせることで
お好みの形を製作するというオーダーとなります。
ご注文からお渡しまで3~4ケ月のお時間を頂戴します。

トートーニーの製品をご存じない方には順番が逆になってしまうのかもしれませんが
この「1・2・100ピース」からの出会いも素敵だろうなと思うのです。
トートーニーの持つ機知(知恵やウィット)は、どちらにも美しくちゃんとそこにあるからです。

トートーニーの財布のカラーオーダー会も同時開催
実際に見て触っていただけるチャンスです。
そのままお持ちになれる財布の販売もございます。

<期間中の10月21日土曜日は青木隼人さんによるギター演奏会「小さな歌」を開催します>

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先述のエントワインは今年も盛岡・旧石井県令邸で10月5日から7日開催され、トートーニーも出展されます。
こちらの会場ではトートーニーの肝、靴の受注会が行われます。
5日と6日はバイヤーのみの日ですが、7日は一般の方もお入りになれますので、併せてご覧になれる機会です。

ぜひお運びくださいませ。

2017.09.26|お知らせ

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