今日はcartaをはじめた日

 IMG_4115

今日はcartaをはじめた日。
知人も居らず、秋祭りの存在も知らなかった2006年9月15日。
気持ちよく晴れていた空や、爽やかな秋の風が肌にあたる感じ、遠くで聞こえる山車の音頭。
とてもよく覚えていて、この季節が来るといろんな想いが行ったり来たりすることがあります。

お世話になった大家さんはお亡くなりになり、好きだった喫茶店や定食屋が無くなり、医大は移転が決まり
でも、がらんとしていた大手先ビルは今とても賑わっていて、街にも新しい素敵なお店が次々に生まれています。
ずっと在る大銀杏のそば。わたしたちは毎日ここに居るだけですが、
それなりに、多少は街の移り変わりも感じるくらいは続けていられてるということなのかな(奇跡的)。

毎日店を開ける準備をして、コーヒーやお茶、ケーキやサンドウィッチをお出しする。
喫茶店にはちょうどいい椅子と小さな音で流れる音楽、ぱらぱらとめくる本があったらいいなと思うので、その用意もする。
立ち寄った方が、ふう、と座ってお茶を一杯飲んで、さ、出かけようとドアを開ける。
ただそんなふうに、ここがひと息タイムの場所になっていたら幸いです。

これから過ごす14年目の日々は(その先も)
煽動されず、ユーモアをしのばせ、勇気を持ってごきげんに、という気持ちをいつも持っていたいです。

足を運んでくださるみなさま
いろんな場所から気にかけてくださるみなさま
時に一緒に楽しいことをしたり、話をしたり、お酒を共にする友人たち。
いつもありがとうございます。
そしていつも留守番をしてくれている姉妹の猫のぷんことたーこ。
いつもありがとう。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。

 

(写真は開店当初に作っていたショップカード。盛岡市内の活版印刷所を電話帳で探して一枚ずつ
作ってもらっていました。イラストは田所真理子さん。少し折れかかっている一枚を残してありました。
懐かしい。)


ーーー

2006年から現在までのこと。
喫茶店として毎日営業をしておりますが、楽しいことも好きなので、時々はcartaの店内を丸ごと使っての
展示販売会や演奏会(会場を借りることもあります)なども開催しています。
ご縁をいただいた作家や音楽家のつくるものをここcartaでお客さまにご紹介させていただくのは
とても嬉しいし挑戦でもあります。

展示内容によっては、喫茶営業をお休みしたり、お飲み物の持ち帰りのみの営業にする場合もあります。
ですので、喫茶店のご利用を目的にしてご来店いただいたお客さまにはご迷惑をおかけすることとなりますが
ぜひお時間許せば、cartaでの展示会や演奏会もお楽しみいただけたらとても嬉しいです。
そして、盛岡にはひと息タイムに立ち寄れるいろんな喫茶店がありますので、街もお茶も
歩いて味わっていただくのをお勧めします。

2019.09.15|日々の手紙

検索

喫茶carta

© 2015 kissa carta