内田輝+haruka nakamura 「冬夜の響き」終了しました

2/21、雪が降り積もった盛岡の夜。
内田輝+haruka nakamura 「冬夜の響き」。

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cartaにて内田輝さんのソプラノsaxとharukaさんのピアノ。
静かに静かに始まった音楽。

途中、内田さんが静かな小さな音でこの演奏会を作ることについてのお話がありました。
「音を自分から聴きに行くのではなくて、身体をアンテナだと思って
そのアンテナに届く音を受けてみてください。身体の力を抜いて」
と言った後、確かに起こった自分の中での静かで大きな変化。

harukaさんの弾くピアノは、今までのcartaのピアノとは全く違うものなのでは?と
思ってしまう時もありました。

集まったみんなの身体と建物ごと響きを受けとめる受容体になって
そして受け取ったものを解放しあったような時間でした。
最後は青木隼人さんがハモニカで参加。
嬉しいハプニング。

暗闇の中でささやくようだったあの内田さんのガイダンスは素敵だったなと思っています。
それは音楽を聴いている場所でだけでなく、今こうして普段の毎日を送るのにも
とても必要なことのように思えるからです。

まだまだはじめての体験ができる。
それを手渡してくれる音楽家のみなさまに感謝。
また会いたいな、と思う人と音楽がいるということも幸せです。

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演奏会の前には内田輝さんによるcartaのピアノの調律が行われました。
内田さんはsax奏者でありクラヴィコード奏者であり調律師でもあるのです。
cartaのピアノは2014年4月、ある方から譲っていただいたもので、それまでも
ずっと現役で使われていた昭和30年代後半に作られたピアノ。
ミュートペダルがまだなかった頃のピアノです。
なので内田さんが少し工夫を施し、ミュートピアノに。
内田さんがピアノの様子を聴いているのを見て、調律は一音一音が導いてくれる
自分(調律するひと)とピアノのための旅なのかなあと思えてきました。
内田さんの手によって、このピアノとcartaがまた少し近くなったような気がしています。

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そして準備ができたピアノは、なんだか気持ちが良さそうで
これから弾くharukaさんを楽しみに待っているみたいでした。

そのharukaさん、演奏会前のcartaの営業時間中にピアノをずっと弾いてくださいました。
弾き終わって「これでピアノに慣れた」と散歩に出られたharukaさん。
もちろんこの場に居合わせたお客さまも。
今この場で奏でられる音楽の中で、こんな風に人と人がたまたま隣り合わせになって
時間が進んでいく、まさに音楽のある風景でした。

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<おまけ>

演奏会翌日、不意に訪れた抜き打ちピアノ発表会。
harukaさん、内田さん、青木さんの眼の前で、cartaは昨年から習いはじめたピアノを一人ずつ弾くことに。

そのご褒美。うちだ先生との連弾。

2017.02.23|お知らせ

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