asterism vol.1 – table – 会期終了いたしました

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cartaの棚展 asterism vol.1-table-
Kae Higuchi & Kissa carta
おかげさまで6/11-6/29までの会期を終了いたしました。
おはこびいただいたみなさま、初めてのオンラインストアでご覧いただいたみなさま
ありがとうございました。
心よりお礼申し上げます。

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思ってもみなかった春になり、cartaもどうしようか、どうしていこうか考える日々が続きました。
そんなころ、気づいたら自宅でぼんやりと樋口佳絵さんの絵の前に立っていました。
樋口さんの絵の質感や色味を感じていたら、ふつふつと暖かで確かな力が湧いてきたのです。
制作をする樋口さんが絵に向かう時の、集中した「気」のようなものの真ん中の部分が濾過されて
見るわたしに届けられたのか、もしくはたまたまチューニングがあったのか。
真面目に向かった本物の絵なのだろうなと思います。
画家が真面目に向き合った絵がかかっている空間は、落ち着きと閃きの両方があるように感じます。
心許ないときも、高揚しているときも、自分のそばに本物で本当にお気に入りのpieceがあれば
いつだって自分だけが戻れる<スペース>を持てるような気がしています。

何かをしたいという気持ちを大事にして、ひとつずつ行っていけば自分の気持ちも成就するし
それは周りにも伝播していく。
そういうふうに描かれたものや作られたものは、心に作用してくることをあらためて実感し、そして
すぐに樋口さんに棚展をお願いしました。
樋口さんの絵は圧倒的な力があり、「いつか絵を迎えたい」と思う方はたくさんいらっしゃると思います。
いつか絵をかけられるようなところに住んだら、とか
絵に負けないような自分になったら、とか。
少し乱暴な言い方をしてしまうかもしれませんが、今すぐ迎えてほしい、と思いました。
わたしの心に作用したように、樋口さんのテンペラ画の質感は気持ちを鎮めたり、自分の内面に
触れられるタイミングをもたらしたりします(これは美術作品全般に言えることなのかもしれませんが)。
ならば形を少し変化させて、樋口さんの本物の絵が欲しい方の元へ渡るように。
毎日暮らす場所の中でいつも一緒に居られるようなサイズの、小さくて本物の絵。
小さくても中身は大きな排気量の車みたいにパワーがあるもの。
今回はcartaの棚に並ぶくらいの、ポストカード大のサイズをお願いしました。

樋口さんご自身も「こんなに小さな絵を描くのははじめて」だったそうです。
前述の通り樋口さんに棚展をお願いしたところ「cartaで過ごす時間をイメージして描きます」と快諾いただきました。
絵が自立できるようにしてくださった(もちろんかけることも出来ます)ので好きな場所に置くことができ
いつでも眺められる小さなテンペラ画。
ほかにも樋口さんならではの細やかな心配りやユーモアが忍ばせてあって、素晴らしい作品ばかりでした。
過去に樋口さんの絵をご覧になったことのあるお客さまからも今回のサイズ感にはとてもご好評いただき
また、「ぐっと身近に感じました」「絵との境界線が近くなった」「部屋に絵を置きたいと初めて思いました」
などと感想をお伝えくださったお客さまもたくさんいらっしゃいました。
樋口さんにも心より感謝申しあげます。

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この春の出来事を通してcartaが大切にしたいことは、ひと息タイムのための空間を整えておくことなのだと
あらためて実感しました。
そこにはお茶やコーヒー、甘いお菓子とふっとほぐれる何かがある。
その<何か>をお届けできる方法を考えて棚展を再開するのと、日常的に行き来が難しくなった時期もあったことから
近くの人にも遠くの人にもご覧いただけるようcartaのオンラインストアを始めてみました。

引き続き、このasterism vol.1-table-シリーズのポストカードセットはcarta店頭、オンラインストアで
販売中です。数に限りがありますのでご了承くださいませ。

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次回もお楽しみに。

2020.07.01|お知らせ

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