6月4日にcartaであった木下ときわさんと新美博允さんの「青い息吹とうた」。
この演奏会は北東北ツアーとして、郡山のPLAYTIMECAFEの丹治マスターも同行し
その先々で丹治さんが焙煎なさったコーヒーを淹れるというお楽しみもありました。
(写真はリハーサルの時のものです)
ときわさんと新美さんとは、プレイタイムカフェの丹治さん、芳江さんがまとめている
味噌仕込みの会でご一緒してから、一度盛岡でも演奏をしていただいたことがありました。
それももう8年前のこと。
8年ぶりにお二人にお会いしたわけではありません。
3年前に芳江さんのお別れの会で会って以来でした。
芳江さんが3年前の六月に旅立ってから、幾つか季節を経て、それぞれの場所でそれぞれが持っていた
芳江さんへの想いみたいなものが、cartaでひとつになったような時間を過ごすことができました。
久しぶりにときわさんの歌声と、新美さんのギターをここcartaで聴けたことが嬉しかったです。
ときわさんが歌い出したらcartaの外を一匹、また一匹と猫がこちらを見ながら暢気に通り過ぎて行ったり
一部と二部の間の休憩の時、外でときわさんと新美さんとおしゃべりをしていてふと気づくと
ドアの隙間からcartaの中に入りたそうな小さなアオガエル。
ドアを開けてしまうと挟んでしまいそうで3人でじっと観察していました。
ちょこちょこ動いてはドアの隙間に戻り、また動いて。
「ぜったい芳江さんだね」と笑いながら、ちょっと泣きそうになりながら。
アンコールは「過ぎゆく時への手紙」。お二人は「芳江さんのために」と言って少し話を。
この日集まってくださったお客さまは、ときわさん新美さん、丹治さん芳江さんにご縁のある方が多くて
笑っている芳江さんの気配を感じていた方もいらっしゃったと思います。
ときわさんと新美さんの息の合ったうたとギター。
ボサノバ・日本の歌謡曲・シャンソン・フォルクローレ。
たくさんたくさん楽しみ、ライブはいいなあとしみじみ感じました。
音楽で満たされたcartaの中で、出会った人とあたたかい気持ちで再会出来ること
大事な人のことを想う時間を共に出来たことが嬉しい夜でした。
お集まりいただいたみなさま、ときわさん、新美さん、丹治さん、そして芳江さん、ありがとうございました。
普段は離れているけれど、同じような気持ちを持って日々過ごしていたり、笑いながらもふんばっていたり。
言葉だけではないやりとりを感じて、なんだか別れ難かったです。
音楽の旅人たちだけでなく、cartaのドアを開けて椅子に座って過ごしてくださるお客さまとも
こうやってまたねと別れて、また誰かがやってきて。
ここに居ながら出会いがあること、嬉しいなあと思います。
2018.06.14|日々の手紙
© 2015 kissa carta