樋口佳絵「ねこの月、佳日展」は2/25まで

ただいまcartaでは樋口佳絵さんの小さな個展「ねこの月、佳日展」開催中です。

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左は「柚子とグレープフルーツ」2018年 パネルにテンペラ、油彩、鉛筆。
右は「みず」2015年〈非売〉パネルにテンペラ、油彩。 
「柚子とグレープフルーツ」の猫は現在樋口さんのお宅にいるゆずがモデル。
「みず」のモデルのゆべしも樋口さんのお宅にいる猫。
期せずして「ゆ」の猫が並びました。樋口さんのお宅でもこの2匹が一緒に見られるのはそうあることではないかもしれません。
この眺めはなかなか面白く貴重かと。
(樋口さんは保護したり預かったりする猫に仮の名前としてあいうえお順に名前をつけています)

先日2/14の樋口佳絵さんをお招きしてのトークの時間、お集まりいただきましたみなさま、ありがとうございました。
樋口さんとcartaとの出会いのことから始まり、野良猫が気になってきて猫を保護したり
動物管理センターから預かったりするようになった10年くらい前の時のことや
ミルクをあげるときの難しさや楽しさや、いろんな個性の猫たちのことや
殺処分の数を減らそうと自分がやれることをと頑張ってきたけれど対症療法にもならないと愕然としたことや。
そしてそれらを経て「不妊手術をして地域猫として見守る」TNRが猫好きさんも猫で迷惑している方にも
どちらにも最良なのではないかという考えにたどり着いたこと。
TはTrap(捕まえる)、NはNeuter(不妊手術)、RはReturn【元に戻す)。 
TNRの不妊手術をサポートする「cat&dog&me 飼い主のいない猫の不妊手術基金」を立ち上げたこと。
中核都市の盛岡では動物管理センターがないことから保健所での状況やなども交えたり
お客さまからの質問などもあったりしてトークの時間は終了しました。

猫かわいい!とお買い物なんかを楽しみながら、猫や犬や人間がどうしたら幸せに暮らしていけるかを考えてみる
「ドア」をそっと開けてみてほしいなという気持ちがあります。よかったら😸

考えねば、とか野良猫可哀想!!という強い拒絶やアンチとかではなく、ユーモアがあって
深くあたたかい「猫を愛する気持ち」が根底にあるからこその樋口さんのお話でした。
猫が幸せでいてくれるようにという気持ちは、例えば一緒に暮らす家族に思うものと同じで
そういう思い合う気持ちをいろんな場面で持ち寄ったら、困る場面が減っていくのかな。

絵の制作と猫の活動。
昨年のトークの時間では「使う脳が違うみたいでテンションも違う」とおっしゃってましたが
今年のお話の中では「やはりテンションは違うというのは変わらないのですが、絵を描くときと
猫のことを思ってやっていることは、もしかして同じところにむかっているのかな」と話されていました。
どちらもそのままの自分でいられて、そして自分でいられることが幸せにつながること。
猫がそれぞれの個性のまま人間と共同生活が出来ること、そして猫が安全に安心してあくびが出来ること。 
「手には筆と猫じゃらし」。これは樋口さんのブログのタイトルですが、ほんとうにそうなのだなと感じます。

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トークの時間のお土産は、寅印菓子屋のザッハクッキーと、樋口さんが昨年看取ったのし子のステッカーを。
寅印さんありがとうございました。
そして樋口さん、今年も作品とトークの時間をありがとうございました。

「ねこの月、佳日展」は2/25まで開催中です。
ぜひ樋口さんの描く猫にまつわる作品をご覧いただけたら幸いです。

また、会期も半ばを過ぎましたので、通信販売も承っております。
気になる方いらっしゃいましたら、cartaまでメールでお問い合わせいただければと思います。
tegami@kissa-carta.com
cartaのウェブページの「お問い合わせ」からのご連絡でも◎

勝手ながらインスタグラムのダイレクトメッセージやFBからのお問い合わせはご遠慮くださいますよう
お願いいたします。

 

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2020.02.16|お知らせ

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