あらためて、「ねこの月」はありがとうございました。

白鳥たちが鳴きながら目指すところへと飛んでいくのを見かけるようになりました。

「ねこの月」として、樋口佳絵さんのねこにまつわる絵などをご紹介した2月は
たくさんのお客さまに足をお運びいただきました。
あらためて感謝申し上げます。

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おかげさまで、作品とお客さまとのよい出会いもありました。
一旦樋口さんにお返しした作品たちが、額装が済んだり、作品用の箱に入ったりして
またcartaに戻ってきて、一つずつお客さまにお渡ししているところです。

「ねこブームですもんね」と言われると、はて?ブームとは?と一瞬言葉に詰まってしまいます。
実際にねこと一緒に暮らし始めて5年。
「ただただ可愛い!」と思っていたら、他の猫のことも気になってくるし
外で暮らしてる猫のことも気になってくるし、そうすると殺処分は減った方がいいな
とも気になってくる。
ペットショップでお金を払って買うことや、生体販売の日齢も気になってくる。
以前は一緒に暮らすなら犬、と思っていた私たちも、周りにいる友人たちが
ねこと一緒に暮らしているのに接するようになり。
ねこと一緒に暮らしたいなと思うようになり。
猫図鑑みたいなものを見たりしてあれがいいな、これがいいな、と思っていた頃も。
周りの友人たちはそれぞれに保護ねこを迎えて一緒に暮らしていて、折にふれ
「保護された猫の里親になるって選択もあるよ」と言ってくれていたことを
はっきりと思い出すことができます。
そうかそういう選択もあるのか、と思い始めた頃にいま一緒に暮らしている姉妹のねことの
出会いがありました。

周りの友人たちの「二人は家にいるより店にいる方が長いから、2匹一緒に引き取る、しかも
それがきょうだいだったら尚さらいいと思うよ」というアドバイスもあり
初めてねこと暮らすタイミングで姉妹2匹を迎えました。

2月に作品を展示させていただいた樋口佳絵さんは日頃から動物管理センターで保護された
仔猫の授乳ボランティアをなさっていて、我が家の姉妹は樋口さんが2ヶ月ちょっとまで
ミルクで育てたねこたちです。
そういうこともあり、少しずつ、ようやくじわじわとねこにまつわるいろいろについて
目に入ってくるようになり、思い巡らすようになってきました。

今回の通称ねこまつり、ひめくりさん企画の「ねこネコ猫といきもの集会」では
ひめくりさんにお声がけいただき、イラストレーターの坂本千明さんが制作された
「ねこの室内飼いのススメ」というフリーペーパーを置かせていただきました。
関心のある方が多かったなあという印象です。
様々お考えがあると思いますが、今我が家は室内飼いで暮らしていて、わたしたちには
この暮らし方が合っているし安心だと思っているので室内飼いに共感します。
cartaとしてはまずは近くにいる方々の活動を少しでも応援できたらな、という気持ちでいます。

ねこを通じて、ねこがいなかった時とは思いもよらないご縁をいただいたり
ねこがいることで垣根がなくなったり
ただただそこにいるだけで嬉しいし、体を撫でるだけで嬉しいし
温かい体温を感じることができることもよろこび!
食べる、寝る、排泄する、遊ぶ、を繰り返すねこたちを見て
わたしたちが持っている余計なものの多さに気づかされたり
生きものの目はみんな同じ目をしていることに気づかされたり。
ねこたちに向かって「ありがとうね」と言いたくなることが全てかな、と思います。

「ねこの月」でcartaで展示される、樋口さんの小さな作品たちは
樋口さんの心にあるいきものやねこへのたくさんの愛やユーモア、それにまつわる
悲しみや怒り、やるせなさも含んだ様々な気持ちが濾過されているような気がしています。
あ、濾過器が愛とユーモアなのかな。
ん、すると濾過器が樋口さんか。

とにかく、今年の2月もとても楽しい日々でした。
ねこの月、佳日◎樋口佳絵展」。
展示もたくさんの方に足を運んでいただきましたし、スペシャルメニューのどら焼きも
たくさんの方々に楽しんでいただくことができて嬉しかったです。

ありがとうございました。

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2017.03.14|日々の手紙

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